1905年11月01日 特命全権大使「クロード・マクスウェル・マクドナルド」信任状 

1905年

引用:特命全権大使「クロード・マクスウェル・マクドナルド」信任状

「イギリス国王エドワード7世より明治天皇あて 駐日イギリス特命全権大使マクドナルドの信任状」
(1905年11月1日)
親愛なる陛下へ
 私は、両国の間にこれまで築かれてきた友好と相互理解の関係を、さらに強く発展させていきたいと心から願っています。その思いを、改めて明確にお伝えするために、貴国(あなたの帝国)の宮廷に派遣しているわが国の外交使節の格を、これまでよりも高い「大使館(Ambassy)」の位に引き上げることに決めました。
 そして、その大使として、セント・マイケル&セント・ジョージ勲章最高位(GCMG)を授与されているサー・クロード・マクドナルドを任命することにしました。

内容の意味

文書が伝えている重要ポイントは以下の通りです。

内容意味
「外交使節の格を上げる」 公使館から大使館への格上げ
「両国の関係強化」 対等な近代国家外交の意識表明

 当時、「公使(Minister)」は格下扱いで、「大使(Ambassador)」は対等な君主間外交の証でした。つまりこれは、日本が列強に正式に「対等な近代国家」と認められつつある証拠の一つです。

年代推定

  • マクドナルドは 1899年~1900年:日本公使
  • 1905年:日本初の駐日大使として正式着任

よって、この文書は日英同盟(1902)成立後の外交格上げの過程で作成された公文と考えられます。

歴史的意義

観点 意義
国際関係史 日本が列強の一員とみなされ始めた象徴
外交制度史 公使館 → 大使館への格上げ
日英関係史 日英同盟の深化・協調路線

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