(1907年1月7日 東京朝日新聞)
フランス海軍の担当当局は、潜水艦の構造・乗員の訓練教育などすべての面で、他国の潜水艦に比べて著しく優れたものを建造する目的で、1906年度に完成した400トン級潜水艦の性能について調査していたところです。
前日掲載のパリ発電(通信)によれば、今回ついに800トン級潜水艦・4隻を建造するよう命じられたと報じています。
これは、前記調査の結果、航続力や速力を高めるには、やはり排水量を大きくせざるを得ないと認識されたためのようです。
写真・図引用:https://en.wikipedia.org/wiki/French_submarine_Émeraude_%281906%29
◾️ 当時の世界的な潜水艦競争
20世紀初頭は、列強各国が潜水艦技術の開発を急いでいた時期でした。
潜水艦は1890年代に各国で実用化され、1900年前後には軍事戦略上の重要性が急速に高まっています。
- フランス海軍は19世紀末から潜水艇の実験を進め、1900年代初めにはいくつかの小型潜水艦を就役させていました。
- 1905〜1908年に建造された「エメロード級」潜水艦は約400トン級で、1900年代前半におけるフランスの主力潜水艦の一つでした。
記事にあるように、これらの400トン級潜水艦の性能を調査した結果、さらに大型・高性能の潜水艦が必要だと判断され、800トン級への増大計画が進んだと考えられます。
◾️ なぜ排水量を増やす必要があったのか
排水量が大きくなるほど、
- 艦内スペースが広くなり、乗員数や燃料搭載量、武装が増やせる
- 航続距離(遠くまで航行できる能力)が向上する
- 艦の安定性や速力が改善する場合もある
こうした理由から、「400トンでは性能に限界がある」と判断され、800トン級の建造へと方針転換したというのが記事の趣旨です。
◾️ まとめ
- 1907年時点でフランス海軍は、中型(400トン級)潜水艦の評価を経て、大型化(800トン級)計画へと進んだことが伝えられています。
- 排水量増大は航続距離や速力、戦闘力の強化につながるため、当時の各国海軍が競って開発した技術トレンドでした。
- フランスは当時、世界の主要海軍国と同様に潜水艦技術に注力していました。

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